先日、気になるニュースを見かけました。
『ハワイ州議会、一部の日焼け止め商品の販売を禁止する法案を可決。』
ハワイ州議会は2018年5月1日(火)、一部の日焼け止め商品の販売・流通を禁止する法案を可決。法案には共和党議員4人が反対したほか、一部の企業や団体が反対していると伝えているが、州知事が署名した場合は2021年1月1日から新たな法律が施行される。
対象となるのは2種類の化学成分、オキシベンゾン(Oxybenzone)またはオクチノキセート(Octinoxate)を含む製品とのこと。
販売禁止となるのは、紫外線吸収剤の「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」が含まれる日焼け止め。サンゴ礁の白化などの原因になっていると一部の研究者が指摘している。法案が5月に議会で可決された。
オキシベンゾンまたはオクチノキサートを含まない日焼け止め製品は対象外となる為、すべての日焼け止めが使用できなくなる訳ではないようです。
また含んでいた場合でも、医師から処方された日焼け止めについては対象外となるようです。
そもそも「オキシベンゾン(Oxybenzone)」とは?
多くの化粧品に配合されているという紫外線吸収剤です。
近年では環境ホルモンの疑いがあったり、発がん性が懸念されたり、アレルギーを引き起こす可能性があったりなど、様々な面が指摘されている成分でもあります。
研究ではオキシベンゾンは、サンゴへの悪影響があることが明らかになっているそうで、白化現象や栄養不足、またDNAへの悪影響もあり、サンゴ礁の破壊に繋がっているそうです。
日本で使用されているかというと、検索すると使用されてる化粧品の数は少ないようです。
では「オクチノキセート(Octinoxate)」とは?
オクチノキセートは日本では「メトキシケイヒ酸エチルへキシル」という名前で成分表に記入されているようで、オキシベンゾン同様、化粧品によく使われている紫外線吸収剤です。
日本で売っている日焼け止めのほとんどに「メトキシケイヒ酸エチルへキシル」が紫外線吸収剤として入っていました。。
危険性はというと、
ヒトの皮膚から吸収され、皮膚に障害を引き起こす場合があることがあるよう。さらに女性ホルモン作用(つまり内分泌攪乱作用)が存在する可能性が示唆されているので、特に、女性ホルモンなどに感受性の高い子供や妊婦への影響が懸念されているようです。
では、どんな日焼け止めを選べば良いのか?
紫外線吸収剤や紫外線散乱剤などの紫外線を防ぐ成分が入っていないものということは、「ノンケミカル」の商品を選ぶことになります。
「ノンケミカル」=化学的に合成された成分が入っていない商品
化粧品売り場やドラッグストアで「ノンケミカル」と書かれている日焼け止めには紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が入っていません。
ただし、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が使用されていないので、SPFが20〜30くらいで低めのものが多いです。
うーん、、、日常使いには良いのでしょうが、ハワイなど常夏の海や強い日差しではちょっと心配ですよね。。
さらにウォータープルーフでなかったりすると、海に入ったら日焼け止めの効果が簡単に落ちてしまうし、何回も塗りなおさないといけないし、今度は日焼けによる皮膚のトラブルが発生することとなります。
しかし、紫外線吸収剤などで環境破壊を起こし、珊瑚などが死滅して行く姿も見たくはありません。
究極の選択なのでしょうか。。
肌の弱い私が、個人的に気に入って使っていた日焼け止めは「ドクターシーラボ UV&WHITEモイスチャーミルク50+」なのですが、無香料・無着色・無鉱物油・パラベンフリー・アルコールフリーと5つのフリーとなっております。
しかし、しっかり「メトキシケイヒ酸エチルへキシル」は入っていました。。
○○フリーという言葉に油断していましたね。。
肌のトラブルもなく、日焼けもせず、気に入っていた日焼け止めだったのですが、次はノンケミカルの日焼け止めを探そうと思っております。
探し出したらそちらのレビューをしたいと思います。
現状、市販の日焼け止めでは、3,500以上の製品がオキシベンゾンを含むという調査結果もあるくらいですが、ハワイの事例もあり、今後は対象となるオキシベンゾンとオクチノキセート(メトキシケイヒ酸エチルへキシル)を含まない製品が広がりを見せてくることに期待したいと思います。